訪問看護のターミナルケアは、利用者さんの病状が治療の限界に達し、回復が見込めない状態になった時に提供されるケアになります。
ターミナルケアは、利用者さんが最後の日々を快適に、その家族が安心して過ごせるために、様々なケアを行います。
今回は、訪問看護が行うターミナルケアについて紹介します!
訪問看護が行うターミナルケアは、以下の6つが挙げられます。
1.症状緩和
2.生活ケア
3.心理的サポート
4.アドバイス
5.医師と利用者さん、家族の橋渡し
6.環境調整
それぞれについて、解説します!
訪問看護が行う症状緩和では、利用者さんが痛み、吐き気などの不快な症状を我慢できる範囲にするために、適切な薬物療法ができるように支援します。
例えば、利用者さんの痛みが増悪した場合。
訪問看護師のもとに、相談の連絡があります。
そこで、看護師は、利用者さんの痛みの程度や内服中の薬の量などの情報を確認し、追加の痛み止めを内服するかどうか、その後の症状が緩和するかどうかを評価していきます。
訪問看護が行う生活ケアとは、体位交換、皮膚のケア、身体の清拭、洗髪、入浴介助、食事や排泄などの日常生活の介助を行ったり、指導することになります。
ターミナル期の利用者さんは、痛みや吐き気、めまいなどの様々な症状からベッド上で動けない、入浴できない場合が多いです。
体調や気分などの状況に合わせた生活ケアを行う必要があるため、看護師が率先して行います。
特に、入浴をして湯船につかることは、痛みや抑うつが改善する効果が期待できます。
訪問看護が行う心理的サポートは、利用者さんやその家族が不安や悩みなどの心理的負担を軽減できるように支援します。
ターミナル期の利用者さんやその家族は、日々起こる様々な身体症状、精神症状に対して敏感になっていることが多いです。
訪問看護師は、利用者さんやその家族の話を傾聴しながら、共感的な態度をとったり、解決できるようにアドバイスしたり、関係各所に働きかけたりします。
訪問看護が行うアドバイスは、利用者さんの生活ケアや医療処置、症状管理について教育していきます。
ターミナル期の利用者さんが在宅療養するには、家族や友人などの介助者の協力が必要になることが多いです。
訪問看護師は、家族や友人などを対象にアドバイスをし、利用者さんが穏やかに過ごせるように支援します。
ターミナル期の利用者さんの中には、「医師に質問できない」、「質問することを忘れてしまった」などのように医師と円滑にコミュニケーションを図れない方が多くいます。
医師の診察時間に比べ、訪問看護師はゆっくりと利用者さんと話すことができるため、医療上の相談事を数多く聴取することができます。
そのため、利用者さんや家族の相談事を看護師が医師に問い合わせたり、受診時に持参できるように書面を作成したりして、医師とのコミュニケーションを促進させます。
訪問看護が行う環境調整は、福祉用具や介護用品の選定、最期を過ごす場所に関する情報提供を行い、快適に過ごせるように支援します。
最期に過ごす場所に関する情報提供は、投薬や処置が頻回に必要な利用者さんの場合に、ホスピスの施設を紹介することがあります。
ホスピスの施設は、最期を苦痛なく過ごせるように、利用者さんへの疼痛・緩和ケアだけでなく、心理士や宗教家の心のケア、家族の相談支援を行ってくれます。
今回は、訪問看護が行うターミナルケアについて紹介しました。
訪問看護ステーション アスエイドでは、ターミナルケアを行うことが多いです。
利用者さんが最期の日々を快適に、その家族が安心して過ごせるように毎回、毎回、チームで話し合い、悩みながらケアを行っています。
アスエイドでは、呼吸器の認定看護師、緩和ケアの認定看護師、訪問看護のベテラン、急性期出身の看護師などの経験と個性が豊かな看護師がいます。
初めての訪問看護でも安心して働くことができ、キャリアアップできると思います!
気軽に見学、お問い合わせくださいね!