訪問看護と病棟看護では、医師の指示のもと、健康状態や病状を観察し、医療的な処置を行う点は一致していますが、大きく異なる点があります。
それは、‘‘家で好きなものを食べたい‘‘、‘‘いつまでも家のお風呂に入りたい‘‘という利用者さんの気持ちを汲んで生活を支える”サポート”をする点です。
この生活をサポートすることが訪問看護の難しさであり、”やりがい”でもあります。
今回は、そんな訪問看護の”やりがい”について、紹介します。
訪問看護のやりがいとは、以下の5つが上げられます。
1. 一人一人の利用者さんにじっくりと関れる
2. 頼られる、感謝される
3. 利用者さんの最期を一緒に考えられる
4. 利用者さんの笑顔に元気をもらえる
5. 仕事のマンネリ化がない
それぞれについて、解説します。
訪問看護では、週に1~2回の頻度で1回1時間程度かけて、最近の数日間の体調や生活の様子などを聞きながら、その利用者さんに必要なケアを行っていきます。
訪問している時は、その利用者さんの事だけを考えらる環境と時間であるため、一転集中して看護ができることにやりがいを感じられます。
訪問看護で行うケアは、「病院に行かなけても済む」、「身近に相談できる看護師がいて安心する」など自宅で療養している利用者さんに”ありがたい”と思ってもらいやすいです。
そのため、訪問する度に様々な相談を受けたり、ケアをすると「ありがとう」と感謝されるので、看護師はパワーをもらい、”やりがい”も感じられます。
多くの人は、最期の時を自宅で、家族と一緒に過ごしたいと願いと思います。
しかし、現実は利用者さんやその家族が病状変化への不安が強かったり、家族が介護することが難しかったりするため、病院や施設で最期の時を迎える方が多いです。
上記のような不安や介護力の問題を抱えている場合、病状観察、医師との連携、生活ケア、療養上の相談や介護指導ができる訪問看護を利用していることで、利用者さんの最期の時を自宅で、家族と過ごす可能性が高まります。
看護師の知識と経験を活かし、最期の迎え方を利用者さんやその家族と一緒に考えられることは、訪問看護ならではの”やりがい”になります。
訪問看護の利用者さんは、様々な疾患、病状があるため、少なからず不安がありながら生活している人が多いです。
そのため、利用者さんの自宅に看護師が来るだけで、話を聞いてもらうだけで不安が軽減し、笑顔を見せてくれる方がいます。
また、皮膚トラブルの処置、爪切り、清潔ケアなど家族では難しいケアを看護師が代行することも多く、「きれいになった」、「すっきりした」、「気持ちよかった」と笑顔を見せてくれる方もいます。
訪問する度に、利用者さんの笑顔に元気をもらえるのは、訪問看護の”やりがい”です!
訪問看護の利用者さんは、それぞれが持っている疾患や障害、病状が異なるだけでなく、ケアをする自宅環境も異なります。
また、訪問看護では、自立支援を考えながら生活ケアを行うため、利用者さんのできることとできないことを観察し、工夫しながら関わっていきます。
毎日がルーティン業務のように流れていくのでなく、毎回の訪問で少しずつ変化させながら看護できることも”やりがい”になります!
今回は、訪問看護の”やりがい”について、紹介しました。
訪問看護は、利用者さんの望む生活をサポートし、毎日の仕事でやりがいを感じられます。
一人一人の利用者さんにじっくりと関わり、毎日笑顔で仕事したい看護師さんは、是非、訪問看護に挑戦してみてくれると嬉しいです!
最後まで、読んでいただきありがとうございました!