訪問看護師に興味や関心があるけど、どうしたらなれるの?と気になっている方、いらっしゃいますよね。
今回はその疑問にお答えします。
訪問看護師と聞くと、特別な資格のように聞こえるかもしれません。
実は訪問看護師は、看護師または准看護師の資格があればなることができます。
看護師経験年数も特に定められていません。
そのため、看護師または准看護師資格取得後、訪問看護師として就職することが可能です。
事業所によっては訪問先への移動に自動車を使用しているところもあり、普通自動車免許を持っていることを採用条件にしている場合があります。
都内や地域の環境によっては、バイクや自転車で訪問する場合もあります。
では訪問看護師になるためにはどのようなスキルが必要か解説します。
国の医療体制が病院完結型から地域完結型へ移行しています。
在院日数の短縮が進み、医療処置の継続が必要な方やADLの回復を待たずにご自宅へ退院してくる方も増えています。
また、ここ数年はコロナ感染症の流行により、入院となった場合でもご家族の面会が難しい状況が続いています。
そのため、住み慣れた地域で治療や療養を継続したいという方が増えており、訪問看護の需要も高まっています。
実際の訪問看護師の人数も少しずつ増えています。
2025年には約12万人の訪問看護従事者が必要になってくるという国の推計も出ています。
日本看護協会でも訪問看護師を増やしていこうという取り組みが始まっています。
それらの流れを受けて、新卒や経験の少ない看護師を採用している職場も増えてきています。
どうしても経験が少ないと、訪問看護ができるかという不安が出てきますよね。
その不安はよくわかります。
埼玉県訪問看護ステーション協会や日本看護協会などでは、新卒者を対象としたプログラムが組まれていたり、訪問看護師育成研修を行っています。
事業所ごとに研修制度を設けているところもあり、初めて訪問看護師として働く方のために支援体制を整えているところも増えています。
アスエイドでは訪問看護経験のない方でも安心して働けるよう、事業所内での勉強会や同行研修などを行います。
私たちも訪問看護を始めた当初はわからないことや不安がたくさんありました。
不安な時期の先輩看護師のアドバイスや同行研修がとても参考になったのを覚えています。
自分の得意分野は生かし、苦手な分野や未経験の処置などは職場のメンバーにサポートしてもらえば良いと思います。
色々な技術やスキルがあることは強みになります。
訪問看護の仕事内容はご存じですか?
訪問看護師が普段どのようなことをしているのかを知っていただくと良いかもしれません。
基本的には病院の看護師が行っている内容は訪問看護でも行います。
例えば、訪問看護で良く行う処置にはカテーテル交換や褥瘡処置、点滴などがあります。
医療処置の技術が備わっていると現場でも生かされます。
また、通常は一人で訪問することが多いため、その場での観察力やアセスメント力が求められます。
病棟のように「あとでまた見に来ます」ができないため、判断や他職種との連携力が必要です。
ご自宅で療養を継続するにあたり、場合によってはご家族への介護指導も必要になってくることがあります。
その際には利用者さんだけでなく、そのご家族とも良い関係を作っていく必要があります。
看護は人と人との関わりになるので、コミュニケーション能力も大切なスキルだと思います。
もし自分が利用者さんだったら、と考えてみるとどんな看護師が求められているかをイメージしやすいかもしれません。
もし私が利用者さんだったら、まずは自分の体調のことや思っていることなど話を良く聞いてくれる看護師に来てもらいたいと思いました。
自分の家で過ごすのだから、できれば私のやり方や生活スタイルも尊重してほしい。
利用者さんの希望や思い、さらには価値観などを尊重し、その希望をかなえられるようにすることも訪問看護師の大切な役割になります。
その次に医療的な疑問や不安を解決してくれる人が良いなと思いました。
もし医療的な知識がなく在宅で生活するとなった場合、病状の変化や医療機器を使用して過ごすとなったら不安も大きいと思います。
もしかしたら、主治医の先生に聞きたいことも聞けないかもしれません。
そんな時に看護師が自分の考えを理解してくれて、先生とも連携をとってくれたらとても心強いです。
地域に相談できる看護師がいてくれたら、きっと安心して在宅療養ができると思います。
病院と違って、在宅での看護はより個別性が高いと思います。
環境や取り巻く状況、家族背景など、どれも同じということがありません。
看護師経験が長くても学びの日々です。
大切なのは目の前の利用者さんの困り事は何か、望むことは何かをキャッチできることだと思います。
どう解決していくかは、看護師だけでなく他職種とも相談しながら進めていきます。
経験が少ないことは悪いことではありません。
色々なケースを担当しながら、訪問看護師としての経験を積んでいけば良いのではないでしょうか。
もし訪問看護に興味がある看護師さんがいらっしゃいましたら、ぜひ当社までお問い合わせください。
一緒に訪問看護師として成長していきましょう♪