訪問看護では、リハビリや自主トレーニングの一環として体操を行っています。
訪問看護ステーション アスエイドでは、「アスエイド体操」という事業所オリジナルの体操があります。
今回は、アスエイド体操~首。肩ストレッチ~について紹介します。
アスエイド体操~首・肩ストレッチ~とは、体力が低下している高齢の利用者さんを対象に考案された、安全かつ簡単にできる7つの運動になります。
体力が低下すると脳や内臓、筋肉、関節など全身の様々な組織で血流が悪くなります。
首・肩の筋肉や関節などの血流が悪くなってしまうと、首や肩周辺の動きにくさや痛みが生じます。
また、首や肩が硬くなってしまうと、脳への血流が悪くなってしまい、記憶や判断力、やる気の低下が生じてしまいます。
アスエイド体操~首・肩ストレッチ~は、呼吸に関わる関節と筋肉に刺激を入れ、首・肩・脳への血流を改善させる効果が期待できます!
それぞれを運動に関する注意点についてを簡単に解説します。
腹式呼吸=深呼吸を行い、すべての呼吸補助筋へ刺激を入れます。
しかし、体操をする前では、胸郭周辺、呼吸補助筋である横隔膜と腹筋、首や肩の筋肉が硬いことが多く、長く息を吐くことができない方が多くいます。
無理に息を吐こうとしてしまうと、いきみによる筋肉の緊張を高めるだけでなく、心拍数を上昇させてしまうことがあります。
体操が終わった後に、楽に呼吸ができるようになるため、無理せずやってみましょう!
首を横に傾けると、腕の神経に刺激が入り、腕の力が入りやすくなります。
注意点として、首の横に傾けて、首の骨周辺(椎間関節)に痛みが出た場合、腕に痛みやしびれがでた場合には、無理に動かさないようにしましょう!
首を回して横を向くと、僧帽筋という筋肉が柔らかくなり、首こり・肩こりに効果的です。
注意点として、首を回して横を向いた時に、めまい、ふらつき、目のかすみ、吐き気、眼振、失神のいずれかの症状がでた場合には、椎骨動脈の異常が疑われるため、首の運動は控えましょう!
背中が丸くなる=猫背になると肋骨が動きにくくなり、呼吸しにくくなります。
また、肩に対して頭が前に出た姿勢で過ごすため、僧帽筋が引き伸ばされたままで硬くなってしまい、首・肩が動きにくくなります。
僧帽筋を柔らかくするためには、耳からまっすぐ下に肩が位置することが重要になるため、肩をすくめる運動が有効になります。
猫背で硬くなる筋肉には、大胸筋があります。
胸をはることで、大胸筋がストレッチされるだけでなく、背筋を伸ばすことができます。
注意点として脇を開いて胸をはってしまうと大胸筋のストレッチが弱くなってしまい、肩への負担が強くなります。
体をねじる動きの大部分は、肋骨がついている胸椎で行われます。
そのため、上体をひねる運動を行うことで胸椎の動きとともに肋骨の動きが改善され、呼吸がしやすくなります!
首も一緒にひねることで大きく動くことができます。
腕・背筋伸ばしは、①~⑥までの運動を行った後の仕上げになります。
注意点としては、伸ばしている最中に呼吸を止めないようにしましょう!
事業所オリジナルの「アスエイド体操~首・肩ストレッチ~」を紹介しました。
首・肩のストレッチを行うことで首ころ、肩こりが改善するだけでなく、猫背解消、呼吸がしやすくなる、腕の力が入りやすくなるなどなどの様々な効果が期待できるので、是非、やってみてください!