訪問看護では、利用者さんの自宅で医療処置や生活ケアなどを行うため、様々な物品を持って伺います。
いざ、利用者さんの自宅に着いて看護ケアを行おうと思った時に、必要な物品がなければ適切なケアができなくなってしまいます。
そこで今回は、すべての訪問看護師が持っておくべき訪問看護の必需品について紹介します!
訪問看護おいて、以下の必需品が考えられます。
1.バイタルセット
2.感染予防、清潔物品
3.文書関連
4.看護ケアの物品
上記についてそれぞれの詳細を紹介します。
最後には、必需品ではないが、持っておくと便利な物品についても紹介します!
訪問看護では、全身状態や異常の兆候のアセスメントを行うために、バイタル測定を行います。
バイタルセットとして、体温計、血圧計、聴診器、パルスオキシメーター、メジャーを用意しています。
一人の利用者さんに使う度に消毒を行うため、アルコール綿もバイタルセットと一緒に持っています。
訪問看護では、利用者さんと看護師を守るために、感染症予防に細心の注意を払っています。
感染予防の物品として、手指用の消毒アルコール、手洗いセット、マスク、ビニール手袋、長袖ガウン、ディスポのキャップ、シューズカバーを用意しています。
訪問看護では、利用者さんの情報を確認したり、記録を取るために文書関連を持参します。
例えば、利用者さんの住所や病歴などの基本情報、キーパーソンや主治医、ケアマネジャーの連絡先、訪問看護記録、主治医からの指示内容や経過記録などが含まれます。
訪問看護ステーション アスエイドでは、電子カルテを使用しているため、上記の情報はタブレットですべて確認することができます。
また、利用者さんやキーパーソン、ケアマネジャー、主治医などの医療機関との連絡手段として、社用の携帯電話があることが望ましいです。
最近では、ケアマネージャーや主治医との情報共有ツールとして、メディカルケアステーション(MCS)やLineワークスなどのアプリを使用する場合もあるため、社用携帯を使ってタイムリーに報連相ができるようになっています。
訪問看護では、利用者さんの医療処置や生活ケアを行うに様々な物品を持参します。
ここでは、代表的な看護ケアの物品について紹介します。
1.医療消耗品
・包帯やガーゼ:創傷の処置や圧迫固定に使用します。
・医療用テープ:包帯の固定や創傷の保護に使用します。
・点滴セット:液体の薬液や医薬品の投与に使用します。
※点滴セットは主治医より利用者さんに渡されるため、自宅に物品があることがほとんどですが、緊急で点滴が開始された場合は、医療機関に訪問看護師が取りに行くこともあります。
また、付き合いのある訪問診療所の場合、ステーションに点滴セットをストックさせてもらい、指示に応じて即時に対応できるようにしている場合もあります。
2.ケア用品
・透湿防水のエプロンとサンダル:入浴介助時に使用します。
・爪切りやニッパー、やすり:爪切り時に使用します。
・防水シーツ:おむつ交換時に使用します。
・足浴バケツ:足浴を行う場合に使用します。利用者さんの自宅にあるバケツで代用できます。
生活ケアを行う場合は、ほとんどの物品が利用者さんの自宅にあるものを使用するため、持参するものは少ないです。
訪問看護師が持っておくと便利な物品を厳選して5つ紹介します。
1.穴をあけたペットボトルのキャップ
陰部洗浄を行う際に、市販の陰洗ボトルを購入すると1000円ほどかかってしまいます。
訪問看護では、利用者さんのお宅にある500mlのペットボトルを使い、穴をあけたキャップをつけることで代用しています。
2.マスキングテープ
適度な粘着力とはがしやすさがあるマスキングテープは、様々な場面で活躍する便利な物品になります。
例えば、家屋評価で手すりをつけたい高さや位置にテープを貼ったり、薬袋や薬に入ったシート、ストリップを貼ったりします。
マスキングテープの中には、メジャーが記されたものもあり、褥瘡の大きさを評価する時に活用ができます。
3.小さいホワイトボードと専用の太いマジックペン
訪問看護では、利用者さんが難聴や認知機能の低下により、筆談でコミュニケーションを図る場合があります。
この場合、紙を使用してしまうとゴミが大量にでてしまったり、太いマジックを使用し、テーブルなどを汚してしまう可能性があります。
そこで、小さいホワイトボードと太いマジックペンを持っておくと、スムーズにコミュニケーションを図ることができます。
4.ジップロック
ジップロックは薬を小分けしたり、入浴介助時の水場に社用携帯を持ち込む場合に活用できます。
訪問看護の仕事をしていく中で、自分に合った大きさのジップロックを持っておくと便利です。
5.コロコロ
訪問看護の利用者さんの自宅は、ペットを飼っており、床に毛が落ちてることやほこりが多いことがあります。
その場合、スリッパやシューズカバーによって靴下を保護することができますが、ユニフォームには毛やほこりがついてしまいます。
コロコロを訪問バックの奥底や社用車に置いておくことで、次に利用者さんの家に行く前に素早くきれいにすることができます。
今回は、訪問看護師が持っておくべき訪問看護の必需品と持っておくと便利な物品を紹介しました。
利用者さんの自宅に着いて、適切な看護ケアを行うために必需品を忘れずに持参するだけでなく、その日の利用者さんにその時、必要な物品を考え、看護ケアを行うことは、訪問看護らしさであり、楽しさになると思います!
少しでも訪問看護に興味を持ってもらえたらうれしいです!!!
訪問看護ステーション アスエイドでは、経験豊富な看護師とリハビリスタッフが和気あいあいと働いています。
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