訪問看護ステーションでは、1人の利用者さんに対して担当制、チーム制で関わっていますが、日中、夜間ともに緊急対応の可能性があるため、すべての利用者さんの情報を看護師間で共有する必要があります。
そこで、今回は訪問看護ステーションの情報共有について紹介します。
訪問看護の情報共有は、以下の4つのパターンがあると思います。
1.日々の看護記録や経過記録(利用者さんのトピック、多職種からの最新情報)の内容
2.ステーション内カンファレンス
3.電話
4.ICTの活用
それぞれについて、解説します。
看護記録には、看護師の観察した内容やアセスメント、実施したケアについて記載されているため、直近の情報収集として活躍します。
看護記録が紙の場合、複写式の用紙が使用されるため、事務所のカルテと利用者さん宅の記録ファイルに保存されています。
電子カルテの場合は、タブレットが手元にある場合にいつでも確認することができます。
経過記録には、利用者さんのトピックや多職種からの最新情報などが記載されています。
紙ベースで経過記録を管理している場合には、カルテの最初のページに用紙が用意されていますが、最近では紙ベースで管理しているステーションは少ないと思います。
看護記録が紙の場合でも経過記録は、携帯やタブレットにチャットワークやグーグルチャット、スラックなどのビジネスチャットアプリをインストールして情報共有しています。
電子カルテの場合は、経過記録もタブレットが手元にある場合にいつでも確認することができます。
訪問看護ステーション アスエイドでは、電子カルテを使っているので、看護記録、経過記録ともにいつでも記録、確認ができます!
ステーション内カンファレンスは、新規の利用者さん、困っている利用者さん、トピックがある利用者さんなどについて、看護師間で情報共有と合わせて、意見交換を行います。
事務所に出勤して朝礼を行うステーションの場合は朝礼の後にカンファレンスを行い、直行直帰を行うステーションの場合は昼休憩の後にカンファレンスを行うことが多いです。
訪問看護ステーション アスエイドでは、直行直帰を行っているため、昼休みが終わった13:30頃からステーション内カンファレンスを行うことが多いです!
看護師の平日休みや急なスケジュール変更に伴う訪問する看護師の変更があった場合、たくさんの情報を迅速に情報共有するために、電話が活用されます。
電話での情報共有を行う際、自分も相手も車を運転している場合があるため、社用携帯に合わせたハンズフリーイヤホンを持っていることをおススメします!
また、社用携帯で電話をする場合、通話録音システムが内蔵されたスマートフォンであれば機能をONにしておく、もしくは通話録音アプリをインストールしておくことも、何度も聞き返したい時には有効になります。
訪問看護ステーション アスエイドでは、24時間通話し放題で通話録音システムが内蔵されたスマートフォンが社用携帯として支給されるので、電話での情報共有も好きなだけできます!
ICTとは、パソコンやスマートフォンで他者とコミュニケーションを図るものになります。
私たちが普段何気なく使っているメール、LINEなどもICTになります。
訪問看護で活用するICTでは、医療介護専門のコミュニケーションツールのMCS、チャットワークやスラックなどのビジネスチャットアプリ、GmailやLINEなどのメッセージングアプリが多いと思います。
MCS(Medical Care Station)は、パソコン・タブレット・スマートフォンからログインすることで、医師、ケアマネジャー、薬剤師、看護師、リハビリスタッフ、ヘルパーなどの多職種が、利用者さんごとに作成されたチャット内で情報共有から報連相がメッセージのやり取りでできます。
ビジネスチャットアプリは、”新規利用者”、”情報共有”、”スケジュール”のようなチャットを作成して情報共有をしたり、利用者さんごとにチャットを作成して情報共有を行います。
メッセージングアプリは、特定の看護師さん、もしくは作成されたグループへメッセージを送信、返信することで情報共有を行います。
訪問看護ステーション アスエイドでは、MCSで利用者さんに関わる医師やケアマネージャーなどと情報を共有し、チャットワークでステーション内の情報を共有しています。
また、一部のケアマネジャーとは、LINEグループを作成し、情報を共有しています。
今回は訪問看護ステーションの情報共有について紹介しました。
日々の訪問看護業務で行う看護記録、ステーション内で行われるカンファレンス、電話での情報共有だけでなく、ここ最近ではICTの活用が盛んに行われるようになっています。
パソコンやスマートフォンの操作に自信がない看護師さんもいるかもしれません。
でも、安心してください‼
訪問看護ステーション アスエイドの管理者やスタッフは、ICTの操作を得意としているため、初めてICTを使う時でも丁寧にサポートさせてもらい、徐々に使いこなせていけると思います!