訪問看護師は、利用者さんが望む療養生活を送れるように体調管理や医療処置、生活ケアだけでなく、利用者さんの家族に対して支援を行うことも重要な仕事になります。
今回は、訪問看護師が行う家族支援について紹介します。
訪問看護師が行う家族支援は以下の5つが挙げられます。
1.教育
2.服薬管理
3.情報提供
4.報連相の代行
5.相談
それぞれについて詳しく解説します。
訪問看護師は、安心、安楽に療養生活が送るために家族に対して必要な医学的情報や技術の教育を行います。
具体的には、利用者さんの体調や病状、創傷などの医療処置、医療物品の管理などの説明を行います。
また、必要に応じて入浴介助や食事介助などの実際のケア方法の伝達し、練習を一緒に行います。
家族が正しい知識を持って、正しいケアが提供できるように支援していきます。
訪問看護師は、服薬の正しい投与方法や副作用の管理、薬の保管方法を支援します。
服薬の正しい投与方法では、服薬のタイミング、頓服の内服タイミング、下剤の量の調整だけでなく、服薬時の利用者さんの姿勢や環境についても確認をします。
薬の管理方法では、訪問看護の時に残薬を確認し、必要に応じて薬カレンダーやピルケースの使用、1包化を検討していきます。
訪問看護師は、利用者さんの状況に合わせて介護保険サービス(デイサービス、ショートステイ、訪問介護、訪問入浴など)、往診や訪問薬剤師、地域で行っている体操グループ(川越ではいもっこ体操、ふじみ野ではぴんしゃん体操)などの情報提供を行います。
認知症の利用者さんと暮らす家族の場合には、オレンジカフェを紹介することもあります。
オレンジカフェは、認知症の方やその家族、地域住民、ケアマネジャーなどが気軽に集い、悩み相談や世間話をしたり、介護予防やリハビリなどの簡単なセミナーが開催されます。
おいしいお茶やお菓子が用意してあり、くつろげる空間になっています。
訪問看護の利用者さんは、様々な介護保険サービスを利用しており、関係者(医師、ケアマネジャー、看護師、介護スタッフ)が多い傾向があります。
この関係者への報連相は、基本的に家族が行いますが、難しい場合や大変そうである場合には看護師が代行することがあります。
例えば、ケアマネジャーへサービスの提案をしたり、訪問介護のスタッフやショートステイ先の看護師などの関係者に報連相をしたりします。
また、主治医に近況を報告したり、質問したりすることが難しい利用者さんや家族の場合には、訪問看護師が受診前に電話で情報共有したり、近況を簡単にまとめた手紙を作成し、受診時に持参してもらうこともあります。
訪問看護の利用者さんは、老々介護であったり、ガン末期や筋萎縮性側索硬化症などのように病状の変化が激しいなどの様々な理由から、主介護者の家族が肉体的、心理的な負担を感じていることが多々あります。
訪問看護師は、レスパイト入院やショートステイなどを利用し家族の休息の時間を確保するだけでなく、家族に対してカウンセリングを行い、積極的に相談を受けることが重要です。
今回は、訪問看護師が行う家族支援について紹介しました。
家族支援では、訪問看護師からやってもらいたいことを一方的に伝えるだけではなく、家族が負担なく継続してできるか、家族に寄り添って関わる必要があります。
訪問看護師は、利用者さんが望む療養生活を送るために、家族の心身の健康も重要であることを念頭に入れておくと良いです。
家族支援は、どこまでやれば良いのか、どのように伝えればよいのか、など悩むことが多いです。
アスエイドでは、ほぼ毎日、看護師同士でカンファレンスをしたり、タイムリーにチャットワークで相談ができるので、一人で悩まず、みんなで利用者さんをサポートしています。
訪問看護が未経験でも興味がある看護師さんは、是非、アスエイドで働いてみませんか?
随時、見学や所長との談笑を受け付けていますので、気軽に連絡してほしいです!
最後まで読んでい頂き、ありがとうございました。