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訪問看護師の第一印象を左右する名刺交換の極意

2025年3月10日

訪問看護の現場では、名刺交換が信頼関係を築く第一歩となります。

訪問看護師は、利用者さんやそのご家族をはじめ、ケアマネジャー、医師、訪問介護事業所のスタッフなど、多くの関係者と連携する必要があります。

そこで今回は、訪問看護師が名刺交換をする相手の特徴、名刺交換の基本的な手順やマナー、そして、名刺交換の極意ついて解説します。

訪問看護師が名刺交換をする相手の特徴

訪問看護師が名刺交換する相手には、以下の8つがあり、それぞれの特徴について簡単に解説します。

相手を知ることで訪問看護師から話しかけやすくなると思います。

1. 利用者さん・ご家族

・訪問開始時に自己紹介として名刺を渡す相手。

・受け取った名刺を確認しながら、安心感を与える言葉を添える。
例えば、「本日から訪問看護を担当させていただきます〇〇です。お身体のことや生活のことで、何か気になることがあれば何でもご相談くださいね。」、「ご本人だけでなく、ご家族の負担も少しでも軽くできるように、お手伝いさせていただきます。」など。

・ご家族とは長期的な関係になるため、丁寧な対応が求められる。

2. ケアマネジャー

・利用者さんやその家族の困り事を評価し、ケアプランを作成する中心的な存在。

・初回訪問時や担当者会議、挨拶回りの際に名刺交換を行うことが多い。

・名前や事業所を覚えてもらうことで、今後の連携がスムーズになる。

3. 医師(訪問診療・主治医)

・利用者さんの治療方針を決定する重要な存在。

・訪問診療同行時や連携会議で名刺交換をする。

・簡潔かつ礼儀正しく自己紹介し、スムーズな連携を心がける。

4. 訪問介護事業所のスタッフ(ヘルパー)

・利用者さんの生活ケアを担当する。

・訪問時や担当者会議時に名刺交換する機会がある。

・ヘルパーも看護師も生活ケアを行うため、互いの役割を理解し、協力体制を築くためにコミュニケーションを取る。

5. デイサービス・デイケア・ショートステイの相談員・看護師

・通所系の介護サービスを提供する施設で働いている。

・医療的処置が必要な場合、生活ケア時の注意事項がある場合に、訪問看護師と電話での連携を取ることが多い。

・担当者会議時に名刺交換を行い、利用者さんのケア情報を共有する。

6. 訪問リハビリのスタッフ(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)

・病院やクリニック、老人保健施設で働いているリハビリスタッフであり、利用者さんの機能訓練や生活動作訓練を担当する。

・利用者さんの体調変化によって訪問看護が後から開始されることが多く、利用者さんの体調管理において連携する。

・リハビリ会議(リハビリスタッフが所属する病院や施設で開催される会議)や担当者会議時に名刺交換を行い、利用者さんの情報共有をする。

7. 福祉用具貸与・販売業者

・車いすやベッドなどの福祉用具の相談・調整する。

・基本的には、福祉用具に関する提案は担当ケアマネジャーに行い、ケアマネジャーから福祉用具業者に連絡することが多い。しかし、直接、訪問看護師が利用者さんの環境に合わせた提案を福祉用具業者へ行うこともまれにある。

・担当者会議時に名刺交換を行い、利用者さんの情報共有をする。

8.薬剤師(訪問薬剤管理指導)

・在宅での服薬管理や指導を担当。

・訪問看護師と連携しながら服薬指導を行う。

・対面で会う事は少ないが、訪問看護師の訪問中に薬を届けてくれた場合などに名刺交換をする。基本的には電話やFAXでのやり取りが多い。

名刺交換の基本的な手順やマナー

名刺交換の基本的な手順やマナーを知らなければスムーズな名刺交換、相手に信頼感を与えることは難しいです。

以下の基本的な手順やマナーを覚えておきましょう!

1.名刺を準備する

名刺は常に清潔に保ち、名刺入れに入れておきましょう。

相手によっては肩書や資格が重要視されるため、必要な情報が適切に記載されているか確認します。

2.名刺を渡すタイミング

初対面の際や自己紹介の場面で名刺を渡します。

訪問時、先方が名刺を出してきたら、こちらも名刺を差し出すのがマナーです。

3.名刺の渡し方

名刺は両手で持ち、相手が読みやすい向きで差し出します。

相手の名刺を受け取るときも両手で受け取り、「頂戴いたします」と一言添えると丁寧です。

4.名刺交換後の対応

受け取った名刺はすぐにしまわず、会話の間は名刺入れの上に置いておきます。

名刺の情報を確認しながら、相手の役職や名前を覚えるようにしましょう。

第一印象を決める!名刺交換の極意

名刺交換を単なる形式的な作業にせず、相手に好印象を与えるためには、以下のポイントを意識しましょう。

1.笑顔とアイコンタクトを忘れない

名刺を渡す際は、相手の目を見て笑顔で挨拶しましょう。

名刺を受け取る際も、しっかり目を合わせて「頂戴いたします」と丁寧に伝えることで好印象を与えます。

2.相手の名刺を丁寧に扱う

名刺を受け取った後、すぐにしまわずに一度目を通し、相手の名前を確認しましょう。

机がある場合は、しばらく名刺入れの上に置いておくと、相手を尊重する姿勢が伝わります。

3.自分の役割を明確に伝える

名刺を渡す際に「〇〇訪問看護ステーションの〇〇です。訪問看護を担当させていただきます」と、シンプルに自己紹介すると相手の記憶に残りやすくなります。

特にケアマネジャーや医師には、専門的な視点での連携を意識した言葉を添えるとよいでしょう。

4.相手に合わせたコミュニケーションを意識する

例えば、利用者さんやご家族に名刺を渡す際は、専門用語を避けて分かりやすく伝えることが重要です。

一方で、医師やケアマネジャーとは自己紹介と合わせて連携していきたい意向を伝えておくことが有効です。

例えば、ケアマネジャーに対しては、自己紹介の後に「身近な医療者として患者様に最適な支援ができるよう、これからも連携を深めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。」などと言ってみる。

医師に対しては、自己紹介の後に「患者様のケアをより良くするために、情報交換や連携をしっかりと進めていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。」などと言ってみる。

まとめ

名刺交換は訪問看護師としての第一印象を決める重要なポイントです。

名刺交換のマナーを守り、相手に好印象を与えることで、円滑な連携や信頼関係の構築につながります。

特に、相手の立場に応じた対応を意識し、礼儀正しく丁寧な姿勢を心がけることが大切です。

名刺を有効活用し、訪問看護の現場での信頼を積み重ねていきましょう。

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