訪問看護は、病気や障害を抱えた方の居宅に看護師が伺い、看護を提供するサービスです。
訪問看護を利用できる人とはどのような人を指すのでしょうか。
今回は、訪問看護を利用できる人とはどのような人なのか、詳しく解説していきます。
「訪問看護を利用してみたいけど、具合が悪かったり寝たきりじゃないと使えないの?」
このような疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
訪問看護と聞くと、利用している人は相当具合が悪いか、介護量がとても多い人を想像するのではないでしょうか。
結論から言うと、訪問看護を利用できる人は「主治医が訪問看護を必要であると認めた人」です。
私たち訪問看護師は、主治医の交付する「訪問看護指示書」に基づき訪問看護を提供します。
そのため、訪問看護の利用については年齢や病名の制限はありません。
大学病院、総合病院、クリニック、訪問診療などどのような医療機関でも問わず、主治医がいることが絶対条件となります。
とはいえ、訪問看護はどのような年齢や状態、病気のある人が多く利用しているのか気になりますね。
次の項目では、訪問看護を利用している人の年齢、状態や病気について詳しくみていきましょう。
訪問看護を利用している人の年齢層は上記のとおりです。
上記の表からもわかるように、半数以上が70歳以上の高齢者となっていますが、小児領域の利用者さんも年々増加傾向にあります。
このように、訪問看護は年齢を問わず利用することが可能です。
訪問看護の半数以上を占める40歳以上の人では、介護保険をお持ちの方も多いです。
介護保険の認定を受けている訪問看護の利用者数は、介護度別に統計を取ると上表のように推移します。
このように、訪問看護は介護度の重症度に関わらず多くの方が利用されています。
もちろん介護度により訪問頻度や介入内容は異なります。
訪問看護では利用される方の状態に合わせて訪問看護計画を立案して介入しますので、個別性の高い看護を受けることができます。
訪問看護では、病院でいう「内科」「外科」「耳鼻科」「眼科」というような病気によって分類される専門領域はありません。
そのため、どんなご病気の方でも医療機関にかかっていて主治医がいれば訪問看護を利用することができます。
それを踏まえて全国的に統計をとった結果、多い疾患は上表のとおりです。
心疾患や整形疾患、脳神経疾患、精神疾患を抱える方が多くみられます。
特に医療保険で利用する訪問看護については、精神疾患と神経難病の利用者さんが多くを占めることから、精神疾患や神経難病があっても在宅療養を行う人が増えていることがわかります。
ここまで解説したように、訪問看護では年齢や状態、病気を問わず利用している方が多くいらっしゃいます。
訪問看護ステーションアスエイドでは、身体的なご病気を抱える利用者さんだけでなく、精神科疾患を抱えて在宅で生活されている方の訪問看護も行っています。
特に年齢を重ねた利用者さんは、複数の病気を抱えていることも少なくありません。
訪問看護をご利用いただくことで、病気の悪化の早期発見や症状コントロールを専門的に行うことができます。
また、現状で体調が安定している場合でも病気の悪化を予防するために、利用者さんの自立を促しながら健康管理やリハビリテーションを行っています。
体調を維持して生活するために、訪問看護をぜひ活用いただけると幸いです。
訪問看護の利用について、対象となる年齢や状態、病気を踏まえて解説しました。
訪問看護ステーションアスエイドでは、川越市や近隣地区で生活する皆さまのお力になるべく日々活動しています。
実際に利用に至らない場合でも、「こんなケースがありますが訪問看護ではどのように対応していますか?」という相談もしていただけます。
どうぞお気軽にお問合せください!