訪問看護では、リハビリや自主トレーニングの一環として体操を行っています。
訪問看護ステーション アスエイドでは、「アスエイド体操」という事業所オリジナルの体操があります。
今回は、アスエイド体操~座位での足の運動~について紹介します。
アスエイド体操~座位での足の運動~とは、体力が低下してる高齢者でもすぐに始められる安全かつ簡単にできる8つの運動になります。
体力が低下しており、立ち上がりや歩行が不安定になっている場合、筋肉や関節の柔軟性も低下しており、立位での運動を行ってしまうと関節を痛めてしまう危険性があります。
まずは、座位での足の運動を行ってみて、利用者さんの様子を見ながら運動強度を高めていきましょう!
上記の7つの運動について簡単に解説します。
立ち上がりや歩行が不安定になっている方の多くは、猫背のように背中を丸めた姿勢になっていることが多いです。
背中が丸まった姿勢の場合、背中に力が入りにくく、背筋が伸ばしにくいだけでなく、骨盤が後ろに倒れてしまうことで太ももの筋肉が縮こまってしまい、硬くなっていっています。
そのため、背中の筋肉に力を入れる運動と太もも裏の筋肉のストレッチを組み合わたこの体操が有効になります。
猫背のように背中が丸まる姿勢の場合、立った時に膝が曲がり、がに股や内股になり、内ももの筋肉が硬く、力が入りにくくなっています。
また、内ももの筋肉は、骨盤を前傾させて良い姿勢を保つための筋肉、肩甲骨を内側に寄せるための筋肉との関係が深く、内ももの筋肉が硬いと背筋を伸ばしたり、胸を張ることが難しくなります。
姿勢を良くするためには、内もものストレッチであるこの体操が有効になります。
つま先を上げる筋肉は、立つ時や歩く時に踏ん張る働きがあります。
つま先を上げる力が弱くなってしまうと、立つ時と歩く時にふらついたり、つまづいてしまい、転倒してしまう危険性が高まってしまいます。
踵を上げる筋肉は、立っている時の姿勢を保つ働きと足から心臓へ血液を戻す働きがあります。
踵を上げる力が弱くなってしまうと、立っているとふらついたり、足がむくみやすくなってしまいます。
つま先を上に向け、膝を伸ばす筋肉は、太ももの前になる筋肉で人体にある1番大きいため、立つ・座る・歩くなどのすべての生活動作で働きます。
その一方で、体を動かす機会が減ると真っ先に弱っていく筋肉としても有名です。
体力が低下している高齢者の方は、重点的に行いたい運動になります。
腕を振りながら足踏みをする運動は、歩く時と同様のお腹や足腰の筋肉を鍛えることができます。
また、腕を振りながらリズミカルに運動することで、心肺機能も鍛えられます。
イスから腰を浮かし、5秒間保つ運動は、スクワットと同様の効果があり、太ももの前と後ろの筋肉、お尻の筋肉、背筋の筋肉を鍛えることができます。
多くの筋肉に刺激が入るため、痛みや疲れに注意して行いましょう!
膝は、足に力が入ったり、体重をかける度に、関節の中が圧縮されています。
①~⑦の運動を行った後には、膝から下をぶらぶらと前後に動かして、膝へのリラクゼーションを行いましょう!
事業所オリジナルの「アスエイド体操~座位での足の運動~」を紹介しました。
座位での足の運動を行うことで、背中やお腹、足の筋肉を鍛えられるだけでなく、姿勢を良くしたり、血流を良くするなどなど様々な効果が期待できるので、是非、やってみてください!